マカという植物について
マカというのは、もともとは非常に限られた地域でしか栽培されていなかった植物なのですが、現在においても、海抜4000メートルを超えるという南米にあるペルーのフニン県ボンボン高原で育てられたマカは、世界的にその品質の高さにおいて評価されているようです。
非常に高いところにある土地で生育し、栽培されてきた植物で、ハツカダイコンによく似ている形をしているのですが、種類としては、アブラナ科の一種であると言われているようです。
南米にあるペルーの人たちの間では、古来からエネルギーを補給するためにマカを使用してきました。
こちらの植物の起源についてですが、チベットの北東部にあり、海抜3000mに位置しているところで自生していた植物だったのです。
今から約2000年前に、高地で生活をしていたチベット族の一部の人たちが、南米にあるペルーに移動した際に、大切にしていたこちらの植物を現在のフニン県にあるボンボン高原で栽培していたと考えられているのです。
マカの根っこは、ふっくらとしていて丸みを帯びている円錐形なのですが、色については、白色から、明るい黄色もありますし、濃い紫色のものや、濁ったピンクのもの、白っぽいピンクのものなどといったように、さまざまな色の種類があるようです。
成分についてですが、ビタミン類も豊富ですし、ミネラルやアミノ酸が含まれているようです。
こちらの植物は、他の野菜はとても生存することができないような非常に高い高度の場所で育つことができ、しかも凍結にも強く、強風にも耐えることができ、集中的な日照りといったような極端な天候状態にも耐えることができる非常に生命力が強い植物だということができるでしょう。
このような厳しい自然環境の下で、10月~11月にかけて、家畜の堆肥などが充分に馴染んでいる土地に、こちらの植物の種をまいて栽培し、翌年の6月~7月にかけて収穫をおこないます。
亜鉛をはじめ、数多くのミネラルを豊富に含んでいるごく限られた土地でしか栽培されませんので、農薬などの必要はありません。
マカを一度育てると同じ土地でマカを育てるためには10年もかかるそうです。
9か月間でそれだけの栄養素を吸収してしまうとは驚きですね。